屋根裏や床下から物音が・・・被害を防ぐためのハクビシンの退治・対策

ハクビシン

ハクビシンの生態を知ろう

ハクビシンとはどういう動物なのか、その生態を知っておきましょう。

ハクビシンは食肉目ジャコウネコ科に分類される動物です。

どんな行動をとって、どういう場所を好むのかを知っておくと、防除や駆除に役立つかもしれません。

身体的特徴

原産中国(南東部)、台湾、東南アジアにかけて広く分布
体の色頭(おでこ)から鼻にかけて白い線が入っている。胴体は灰色。手足は黒。目の下や耳の前に、白い天模様がある。
尻尾胴体と同じくらいの長さ。
手足指は5本。
大きさ胴体:50㎝~1m尻尾:30㎝以上体重:3~4㎏前後
その他電線の上や側溝を移動することがある。肛門の近くに、強いニオイの液を分泌する「臭腺」がある。

ハクビシンの手足は前足・後足ともに5本指。

手先が器用で、雨どいや柱などを簡単に登ってしまいます。

雑食

なんでも食べる雑食性で、好物は甘い果実。野菜や小動物、鳥類やその卵、昆虫を食べます。生ゴミや農作物をあさったり、池の金魚や鯉を食べることもあるようです。

強い繁殖力

1年に1回、平均2~3頭ほど出産します。

生後10ヶ月から出産が可能で妊娠期間はわずか2ヶ月。生まれてから出産までの期間が短いのであっという間に増えてしまいます。

薄暗い場所を好む

本来は森林地帯や里山地域などに生息し、木にできた穴や他の動物が使い古した巣穴などを住処にします。

近年はエサを求めて街や住宅地に出没。床下や屋根裏が薄暗い本来の住処に似ていることから、住み付いてしまうようです。

神社仏閣の建物を傷つけることも問題になっています。

夜行性

ハクビシンは夜に行動します。昼間は住みついた場所でじっとしていますが、夜になると、食料を求めて活動をはじめます。

畑や庭を守るために!すぐに出来るハクビシン対策

早く捕まえて駆除したいところですが、駆除や捕獲の前に、まずは侵入口を塞いだり、家から追い出すなどの対策を試してみましょう。

ハクビシンは害獣であると同時に鳥獣保護法という法律で保護されている動物でもあります。捕獲や駆除をするときは役所に届けを出し、許可をもらう必要があります。

まずは侵入口の封鎖や、追い出し、ハクビシンの寄り付かない環境整備など、届出の必要ない対策を行ってみましょう。

生ゴミや雑草を撤去し、ハクビシンが来ない環境を作る

ハクビシンが人間の近くにまで現れ、繁殖しているのは、

・エサとなる食べ物が豊富にある

・隠れる場所がある

という環境です。

ハクビシンの好む環境をなくしてしまえば、ハクビシンを寄せ付けなくすることができます。

エサとなるような生ゴミを撤去するか、しっかりとゴミ箱に入れましょう。このようなゴミが、ハクビシンを人の近くに引き寄せる一番の原因になります。

他にもジュースの缶や、農地であれば廃棄された果物や野菜などもエサになるので注意してください。

ちなみにハクビシンはエサのある場所の近くにねぐらを持つことが多いです。エサを撤去することで、同時にねぐらへの対策もすることができます。

また、雑草が生い茂っていたり落ち葉が溜まっている場所はハクビシンに好かれる環境と言えます。

ハクビシンは非常に警戒心の強い動物で、見通しのよい場所を避けて行動します。移動経路になりやすい用水路や側溝、庭などは頻繁に草刈りや、落ち葉の掃除をしてスッキリとしておきましょう。

枝の剪定、穴の封鎖で侵入経路を断つ

ハクビシンの家への侵入を防ぐには、侵入経路となる屋根に伸びる枝や、侵入口となる穴を塞いでしまうのが一番です。

木登りが得意なハクビシンは、バランス感覚もかなりのもので、市街地では電線を綱渡りするハクビシンが目撃されています。

ハクビシンは枝などから横っ飛びで別の場所に飛び移ることはありません。屋根に伸びる枝を落としておけば侵入は防げるでしょう。

そして、家への侵入を防ぐには、侵入口となるような穴を塞いでしまうのが一番です。

・8㎝四方の正方形

・直径9㎝の円形

・6×12㎝の横長の長方形

・11×7㎝の縦長の長方形

の大きさの穴であれば身体をくねらせて簡単に侵入してきます。

・基礎コンクリートの通風口

・軒天井の換気口

などは上記の大きさの穴が空いていることが多く、よく侵入口として使われてしまいます。ハクビシンが入れそうな穴になっていないかしっかりチェックしましょう。

侵入口を塞ぐ際はパンチングメタルという強度の高い網がおススメです。ハクビシンは力が強いため、中途半端に塞いでも壊されてしまいます。ネジやビスでしっかりと封鎖しましょう。

すでにハクビシンが屋根裏に出入りしているときは、屋根裏にハクビシンがいないのを必ず確認してから封鎖して下さい。

そのまま封鎖してしまうと中で餓死、腐敗してしまい片付けるのがかなり大変になってしまいます。

侵入口の封鎖には、害獣の知識はもちろん建物の知識も必要です。

侵入口がどこかわからない・・・

という方は無理をせずプロにお願いしてみましょう。

強い匂いや天敵の匂いで追い払う

ハクビシンは嗅覚が非常に発達しています。

匂いにかなり敏感なため、強い匂いや天敵の匂いで追い払うことができます。

・獣除け線香

唐辛子とお酢の混ざったような匂いで、アライグマやコウモリなど様々動物が嫌がる匂いです。

人間にもかなりのダメージがあるので、何倍も嗅覚が発達している動物たちはかなりキツイはずです。ペットを飼っている方は注意しましょう。

蚊取り線香のように火をつけて、ハクビシンの通り道に置いておくだけなので、手軽に使うことができます。

・ウルフピー

ハクビシンの天敵であるオオカミのオシッコを利用した忌避剤です。

本能的に危険を感じるため、匂いに慣れてしまうこともありません。

屋根裏や床下に直接まくわけではなく、ディスペンサーにセットし、設置するだけです。天然由来成分なので、土壌に影響がありません。農作物など、屋外での被害にお悩みの方にもおススメです。

どちらも長期的な持続性はないので、寄り付かなくなるまで定期的に設置し続ける必要があります。

巣やフンの掃除、消毒をする

ハクビシンを追い出して侵入口を塞いだら、巣やフンを掃除・消毒します。野生動物の身体にはダニが、フンには寄生虫や病原菌がいっぱいです。そのまま放置すると天井の素材を腐らせたり、アレルギーの原因になるなど、二次被害が広がってしまいます。しっかり掃除、消毒しておきましょう。

掃除するときは手や身体にフンがついたり、吸い込んだりしないように、必ず帽子を被り、マスクや手袋を着用し、ホウキと塵取りを使って掃除します。清掃後、次亜塩素酸ナトリウム系のスプレーで消毒しましょう。

ハクビシンの駆除には免許が必要???

ハクビシンを駆除するには、「狩猟免許」と言う免許が必要です。さらにハクビシン駆除は狩猟免許のほかに、捕獲許可も必要であります。この狩猟免許のない人がハクビシンを駆除したり、捕獲してしまうことは違法行為にあたり処罰の対象となります。

専門業者に任せる

ハクビシン駆除をお考えの際にはハクビシン駆除のプロにお願いする事がトラブルなく安心です。

まとめ

ハクビシンの駆除・捕獲は免許が必要なので注意が必要です。被害でお困りの場合、まずは侵入経路を塞いで家から追い出しましょう。

自分で行う際に不安な時は専門業者に相談するのが安心で確実です。

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