【シロアリ 恋の季節】春は飛びたつ羽アリに要注意
シロアリが発生したということは、そこにシロアリの巣があったことになります。すでに被害が想定されるので業者に依頼するしかありません。被害が少ないことを祈ります。
日本のシロアリの羽アリが飛び立つ時期は4月~6月ぐらいで初めて存在を知るケースが多いです。
地上に舞い降りると羽を落とし、歩いてパートナーを探してカップル成立となって繁殖していきます。
シロアリはアリにあらず
「シロアリ」だからアリとシロアリは同じと誤解されやすいですが、分類は全く違う昆虫です。アリはミツバチやスズメバチに近いのに対して、シロアリはゴキブリに近いです。簡単にいうとアリは羽を無くしたハチであり、シロアリは社会性を高度に発達させたゴキブリと言われています。
シロアリはなぜ白いのか
シロアリの羽アリは黒いのに、なぜワーカー(働き)は白いのか。羽アリは紫外線から守るために、人の皮膚メラニンのようなメラニンをもっています。例えば、ヤマトシロアリの羽アリは、5月に巣を旅立ちますが、メラニンをもっていないと太陽光ですぐ死んでしまいます。
逆にワーカーがメラニンをもたないのは、木の中で過ごすため、日光に浴びなくて済むからと考えられています。
メラニンもただではありません。メラニンはチシロンという、シロアリにとって貴重なアミノ酸を材料に作られてるので、とても高価なものだと言われています。
シロアリの生態
池の周りや川の中洲など、増水して浸水する場所でもシロアリが発見できますが、自分自身で水を運ぶ能力がなく、水分の多い湿った木材の中で巣を作って生活しているため、人の目に触れることはほとんどありません。
羽アリが大量発生する時期
新しい巣をつくるために、毎年4~6月頃、シロアリの羽アリが群飛します。その数は数万匹とも言われています。発生するタイミングとしては夜中から早朝まで降り続いた雨が止み、その後気温がグングン上昇した蒸し暑い日の午前中に発生するパターンが一番多いです。
羽アリから新しいカップルが成立する確率
シロアリのカップルになり得る確率はアマチュアがホールインワンするくらいの確率・・・
一斉に数万匹が飛び立ちますが、新たに巣を創設できるのは、何万分の1という確率です。
それまで巣とワーカーに守れていた羽アリが無防備にさらされることになります。
地上に降り立った羽アリは自ら羽を切り落とします。歩いてパートナーを探すのは、至難の技でしょう。
シロアリの恋の季節は様々ですが、ヤマトシロアリならだいたい5月になります。
羽アリとなって飛び立った直後の女王アリは数㎜で、働きアリと変わらない大きさです。しかし新しく作った巣が段々成熟してくるにつれ、女王アリは卵巣が発達して腹部が大きくなっていきます。
ヤマトシロアリの女王の大きさは最終的には1㎝を超えるまでに成長するから驚きです。とはいえ、ここまで大きくなった女王アリは巣の奥底の一番安全な場所で守られているため、私たちが目にすることはほぼできないでしょう。
岩波化学ライブラリーより
まとめ
羽アリが大量発生したら業者に見積もりを依頼し、駆除をしてもらいましょう。数社の見積もりをとり比較することをオススメします。移動費+薬剤費+保証期間など、見積項目が分かりずらいケースもありますが、何年保証か、費用の総額は、薬剤の安全性などを説明を聞き、信頼できる業者に依頼しましょう。
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