蜂に巣を作らせない方法

蜂の巣

「なぜか毎年同じところに蜂の巣が作られる…」といったお悩みをお持ちの方は多くいらっしゃいます。

あなたもこのような事でお困りでは無いでしょうか?

毎年のように蜂の巣が作られるのは嫌ですし、何より危険で、小さいお子さんやお年寄りがいる方々は特に怖いですし心配です。

なぜ蜂の巣を作られてしまうのか

私たちが普段見かける蜂は、「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」の3種類が存在しています。これらの蜂は種類によって多少の違いはありますが、巣を作る場所がある程度決まっています。

基本的に、蜂は雨が苦手です。とくにスズメバチは羽が薄いため、水分が付着するとあの大きな体を飛ばす事がうまくできなくなってしまいます。そして巣自体も湿気に弱く、なるべく雨風にさらされない場所に好んで巣を作る傾向にあります。

この事はミツバチも同様です。特にミツバチの巣は巣穴が外に露出しているため、雨水の悪影響を強く受けます。巣穴に水が入ると幼虫やサナギがおぼれてしまいますし、時間をかけてため込んだハチミツが流れ出してしまいます。

スズメバチやミツバチが屋根裏や軒下、床下などに巣を作りやすいのは、この雨が理由だと思われます。

例外で、アシナガバチは木の枝などをアゴで削って少しずづつ口の中に入れ、噛み続けて繊維質にして唾液と混ぜ合わせた素材を編み上げて作っているため、和紙のような頑丈さと耐水性をもっています。アシナガバチそのものも多少濡れても飛行できるため、雨風にさらされる場所でも巣を作ることができます。

自分でできる蜂の巣対策

対策として蜂が好む環境にしない事が予防になります。そのために蜂が嫌がる殺虫スプレーや木酢液が効果的です。

市販の殺虫スプレー

殺虫スプレーには色々な用途別によってたくさんの種類の商品がありますが、蜂専用のスプレーを使いましょう。薬剤が遠くまで届きやすく、即効性があり、更に長期間の持続性があるものが各メーカーから販売されています。ホームセンターやネット通販など容易に手に入りやすく、1,000円〜1,500円くらいが相場です。

木酢液(もくさくえき)

木酢液とは、木材を乾留、または炭化させた際に発生する煙を冷却し、不純物を除去・蒸留して作る酸性の水溶液です。高い抗菌・抗カビ・抗酸化作用のほか、消臭効果や微生物活性作用、植物の成長促進、さまざまな効果があります。

この木酢液が蜂よけとして高い効果を発揮する理由は、木酢液特有の臭いにあります。

木酢液は木材を燃やしてできる副産物のため、焦げたような強い燻臭が特徴です。蜂に限らず、虫や動物は本能的に火を恐れる習性があります。山火事を連想させるような木酢液の臭いに拒絶反応を起こすため、木酢液がまかれた付近には寄り付かなくなる、というわけです。

殺虫剤の使用に抵抗のある方は木酢液がおすすめです。

予防の時期も大切で、蜂が活発に活動する前の4〜5月が良いです。

蜂のライフサイクルや習性などを把握し、巣作りの予防対策を行いましょう。

予防対策は蜂が活動を始める春先から。このことをしっかりと覚えておきましょう。

出来てしまった蜂の巣を駆除したい

予防に気をつけていても残念ながら知らない間に巣を作られてしまう事もあります。

住んでいる地域によっては自治体などで蜂の巣の駆除をしてくれるところもありますので、一度確認してみるとよいでしょう。

蜂の駆除は危険が伴います。大群で襲って来るので恐怖でパニックになる人も多くいます。蜂駆除の防護服の貸し出しをしてくれる自治体もありますので、自分で駆除する場合は貸りて行うのが安全です。

4、5月なら、まだ蜂の巣も大きくなっていないので、比較的安全に駆除することができます。

それ以降だと、蜂の数も多くなり、蜂の巣も大きくなって危険度がアップしますので注意してください。

駆除を実行する前には、しっかり準備をしてからにしましょう。

プロに頼んだほうがよい場合

蜂の巣の駆除したつもりでも出来ていなかった、また駆除していなくなったと思ったら戻ってきたなど失敗してしまうケースもあります。

蜂の駆除は危険が伴います。最悪の場合死に至る場合もありますので、不安な場合は無理せず業者に依頼するのも良いでしょう。

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