羽アリ大量発生!? シロアリかどうかイッパツで見分ける方法と対処方法紹介します!!
大量の羽アリをみつけると、「白アリだ!」とパニックになりますよね?
羽アリが出たからと言って、すぐに建物が倒壊するような事態になることは滅多にありませんし、一日二日で被害が急激に進行することもないので、まずは落ち着きましょう。
まず最初に何を確認すればいいか、応急処置はどうすればいいのかなど、実際に羽アリが出た時に取るべき行動と対策をまとめました。
羽アリには大きく分けて「クロアリの羽アリ」と「シロアリの羽アリ」がいます。見分けるには発生した時期と体形を確認するのが一番です。
羽アリの特徴は??
①羽の形
身体に対して羽が大きく、4つの羽がほぼ同じなのがシロアリ
前の羽が後ろより大きいのがクロアリ
②触覚
数珠状になっているのがシロアリ
くの字状になっているのがクロアリ
③くびれ
胴体のくびれがなく太いのがシロアリ
胴体にくびれがあり細いのがクロアリ
シロアリの羽アリは羽がすぐに取れやすいので半透明の羽だけが地面にバラバラと散らばっていることがよくあります。クロアリの羽アリではこういう状態はあまりみられません。クロアリとシロアリは生態が全く異なる昆虫で、一部の種類のクロアリは建物に被害を与えることはありません。
シロアリかクロアリの羽アリかよくわからない場合は、何匹か捕まえて容器などに入れておいて、専門業者に確認してもらいましょう!
発生した時期は??
ヤマトシロアリ 4月下旬~5月の昼間
イエシロアリ 6月~7月夕方から夜にかけて街灯、電灯に集まる
ゴールデンウィーク前後、羽アリ群飛はヤマトシロアリで要注意!!
タイミングとしては夜中から早朝まで降った雨が止み、その日の気温がグングン上昇した蒸し暑い日の11時~14時まで発生するパターンがヤマトシロアリは一番多い。
梅雨時期の夕方から夜に出てくる羽アリはイエシロアリで要注意!!
梅雨時期の6~7月にかけて、夕方以降 電灯や灯りに群がるのが特徴。
もしシロアリだったら??
目の前にいる羽アリは「シロアリ」だったでしょうか?
それとも「クロアリ」だったでしょうか?
「クロアリ」の羽アリだったらまずはひと安心。
もし、「シロアリ」の羽アリだった場合、駆除業者に相談することをオススメします。
家から羽アリが大量に飛び出したということは、以前からシロアリ被害が発生しており、新たな巣を作らなければならないほど、巣にたくさんのシロアリが生息していたということになるからです。
羽アリの大量発生は、一般的に10分~30分と短い間に数百匹以上発生し、通常2~3日もすれば出尽くしてしまいます。
羽アリが出なくなったからといって、駆除しなくても大丈夫と放置するのは危険!
飛び出した羽アリは巣にいる全シロアリの1~3%にしか過ぎません。
多く残ったシロアリが食害を続けていくので、放置するのはやめましょう。
被害がどんどん大きくなるだけです。
羽アリが出ているときの応急処置方法
やってしまいがちなのは、出ている羽アリに向かって殺虫剤を吹きかけてしまうことです。市販の殺虫剤の多くには、虫が嫌がり、避ける成分が入っています。
そのため発生場所で生き残ったシロアリは建物の至る所に逃げて分散し、別の場所から羽アリが出はじめたり、その後の完全な駆除が困難になってしまいます。
◎掃除機で吸い込んでしまう方法
これがもっとも簡単な方法です。発生している羽アリを、そのまま掃除機で吸い込んでしまうのです。シロアリはとても弱い生き物なので、掃除機に吸い込まれる圧力で死んでしまいます。ただし、サイクロン式の掃除機の場合、ゴミを溜める部分に虫の死骸が張り付いてしまい、内部の清掃が大変になりますので、ご注意ください。
◎ポリ袋を使う方法
ドア枠や框(かまち)等、発生場所を覆うようにポリ袋(ビニール袋)をかぶせて、中に羽アリが溜まるようにします。ある程度たまったら口を結んで捨て、また新しいポリ袋をかぶせます。
◎粘着テープを使う方法
駆除する時間が深夜の場合や、掃除機がないという場合は、粘着テープがオススメ。
粘着性の高いものを使用すれば、スムーズに捕虫できるので効果的に駆除することができます。
シロアリの駆除は自分では難しい・・・
羽アリを家で発見し、それがシロアリであった場合に自分で完全に駆除をおこなうことは難しいでしょう。それはシロアリが家の中で被害を拡大させている恐れがあるため、すべてを取り除くには床下など根本的な部分から駆除する必要があるからです。
そのためシロアリを根本的に駆除するためにも、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者に依頼することで、シロアリの巣の発見と駆除、さらには再発防止までおこなってくれるもしれません。
専門業者に依頼する前にしておくべきこと
羽アリが家に発生し、それがシロアリだった場合しておくべきこと3つ!
①羽アリを見かけたら確保しておく。
②床下へと続く道がスムーズに開くかを確かめておく。
③間取り図の準備をしておく。住宅の間取り図があれば、点検すべき場所 をスムーズに見つけ出すことができます。
最後に・・・
羽アリを家で発見した場合は、形や発生時期などでクロアリかシロアリか判断することが可能です。シロアリかどうかは身体的特徴以外でも、家の中に粒状のものがあるかどうかで判断できることもあるでしょう。
シロアリはどこでもいます。どんなに頑丈でも乾燥しててもどんな工法でもシロアリは侵入してきます。シロアリの侵入確率が他の家と比べて低いだけです。あの時見てもらえば、工事してもらえば良かったとならないように無料点検をとられてみてください。