自分で出来るシロアリ点検方法と対策【巣をチェックして早めの予防】
家の大敵といえば、「シロアリ」です。シロアリは集団行動をする生物のため住みつかれると、被害範囲が大きくなってしまいます。そして小さな体で、どこから侵入・出現してくるかわかりづらいです。
シロアリが家に侵入すると、家にいくつかの症状がでてきます。大きな被害になるまえに、シロアリ被害の前兆を知っていきましょう。どの場所にどんな異変がでるのか、シロアリの確認の仕方なども知っておくと被害を最小限に食い止める事ができます。
もしかしてシロアリ の被害を受けている?確認すべき兆候
壁・柱、床のたわみ【室内編】
室内で確認できる前兆は、壁や柱をたたくことです。複数箇所をたたく・手で押してみて壁や柱が不自然に歪んだりしたらシロアリが発生したと警戒しておきましょう。他の箇所と叩いた音を比較することにより、違いがわかるため、いろいろな場所も叩いてみてください。重度な状況であれば、壁が大きくへこんでしまうこともあります。
また、床がある部分だけ歩くとへこむ、ギシギシ音が鳴るなどの場合はシロアリ被害が予想されます。他にも、キッチンや洗面台、お風呂場といった水を使う場所も、警戒しておかなければいけません。水漏れしてしまっている場合は、要注意しましょう。生物にとって水分は必要不可欠です。特にシロアリにとって水は貴重な栄養のため、水場はよく出現するポイントです。
床下の兆候を確認【屋外編】
シロアリは地中から家屋に侵入します。普段の生活でなかなかシロアリを見かけないのはこのような特徴の生態だからです。
光と風と乾燥を嫌うシロアリの侵入経路は地中より光や外気に触れる事なく、木材の内部に侵入して被害を及ぼします。
ですから床下を目視しても木材内部のシロアリ被害は見つけづらいので入念にチェックしましょう。
まずはチェックする際の準備を
床下に入る前の準備として、
- 汚れてもいい服
- ドライバー(木を突くため)
- 軍手、マスク
- 懐中電灯
- カメラ
床下には普段人が入らない場所なので、虫やカビなどが潜んでいることが多いです。
けがや感染防止のため肌の露出をなるべく控え、手袋・マスク等を着用して点検を行いましょう。
被害状況をしっかり確認するためにカメラで記録するのも良いでしょう。この場合湿気やホコリで思わぬ故障にも繋がりかねないので防水・防塵タイプのカメラが安心です。
床下チェックポイント5項目
- 床下にシロアリが生息しているか
- 蟻道(シロアリの侵入してくる道)があるか
- 木材をドライバーで軽く突ついてみて先端が刺さるか
- 床下の土は湿っている、または湿気がたまっているか
- 配管からの水漏れがあるか
1~3のいずれかに当てはまった場合は高確率でシロアリの被害が発生しています。
早急に駆除しましょう。
4、5に当てはまった場合はシロアリが生息しやすい危険な環境になっています。
水漏れの修理はもちろんですが、湿気が多い場合も床下換気扇や調湿剤などで床下の環境改善を検討してください。
自分でやる駆除と専門業者による駆除の違い
自分でも出来る駆除はありますが、それには細心の注意が必要です。
自分で行う場合のメリットはやはり価格でしょう。被害範囲が小さければ、市販されている薬材を購入して施工すれば数千円で駆除できるかもしれせん。価格面では断然安く済ませる事ができます。しかし駆除したつもりでも死角や見落としなどで本当に駆除できたのか不安ですし、ホームセンターなどで売られている薬剤の効き目は不明確なものもあります。
その点、専門業者ですと、豊富な実績と経験で自分では気づかない細かな箇所まで点検してくれたり、◯年保証(再発生時には無料再施工)や施工後の無料チェックなど行う業者も多く、アフターサービスも充実しています。
上記のどれにも当てはまらなかったとしても、見えない場所にシロアリは潜んでいる事が多くあります。心配な場合はやはり専門業者に依頼しましょう。調査・見積は無料で行ってもらえる場合が殆どです。
シロアリ点検は1年に1回が目安です
シロアリの定期点検は、1年に1回行うのが目安です。 1年に1回だけでもやっておけば、早期にシロアリの巣や家屋の被害を発見し、被害が拡大する前にシロアリを駆除することが可能です。
また点検箇所の見逃しの不安がある、床下に潜るのが面倒な場合は専門業者に点検を依頼するのも良いのではないでしょうか。
いずれにせよ自分が安心できる点検方法で実施する事をオススメします。